(故)渡辺 大之伸
『歩くDeep Soul』の異名を持つ日本における黒人音楽の大御所。
現在も様々な大物アーティストらとセッションを重ね、ライヴを中心に活動を続けている。
またボーカルスクールを1990年に開校し、若手の育成にも力を注いでいる。
海外ではNYアポロシアターで絶賛されるなど多くの実績を残し、国内では久保田利伸・鈴木雅之・山崎まさよし等、数多くの共演やレコーディングで知られるSOUL
SINGER 渡辺大之伸。
1959年 10月6日京都府出身。平安高校卒。
1978年レコードデビュー、以後グループ結成。
1980年 ヤマハ主催の伝説のコンテスト、8・8ロックディでSoul-Doo-Outという14人編成のバンドを率いてグランプリ受賞。京大西部講堂、大阪厚生年金大ホールなどでコンサート活動を精力的に行う。
2年後バンド名をWooと改名。ヤマハ主催のポピュラーソングコンテストでもグランプリを獲得、徳間音工よりアルバム発売。
その後単身渡米し、N.Yハーレムのアポロシアター、ローンスターカフェ、ボトムラインなどでウィルソン・ピケット、アルバート・キング、コーネルデュプリーらと共演、多大な喝采を浴びる。
帰国後、ラッツ&スター、ラウドネス、渡辺香津美、山岸潤史、宮本典子、大上瑠利子、浪花エキスプレス、円道一成らとのセッションでも活躍。
ブルースハープの名手としてもしられ、1989年 キティレコード発売の「バナナフィッシュ」のサウンドトラックにも参加している。
1990年3月下旬より、大阪花と緑の博覧会(通称花博)にて在阪5社ラジオ局によるFMフラワーステーションの人気番組「ROCK王国」(月〜金4:30−7:00)のメインDJとてパーソナリティーを務め花博閉幕時には2日間にわたる特別生番組の総合司会で締めくくった。
1991年7月開局のα-Station(FM京都)では朝の声として月曜から金曜の3時間の生放送を担当するなど約2年活躍。
1992年7月22日発売のCD「ROYAL.STRAIGHT.SOUL.V VOL1」(BMGビクター)では、浦島りん(ドリカムFun−P)とALWAYSをデュエット。ジャンルを問わない音楽活動を続けている。
また、故オーティス・レディングの追悼ライブを毎年彼の命日の12月10日に26年にわたり行い(2005年完了)、ソウルシーンの伝説的恒例ライブとなった。97年の20周年時には上田正樹、山崎まさよしらも友情出演。彼の功績を称えた。
1995年 渡辺 大之伸、Funky松田、Jaye公山*とSilky藤野*の4人のソウルシンガーからなるコーラスグループ
"ALL NATIONS"として3年間活動。 (*・・・ヒューマンソウルのヴォーカリスト)
2000年7月には日米オールスターゲームの平成ボウル(西宮スタジアム)でアメリカ国家を斉唱。
2001年12月自らが主催するゴスペルワークショップの生徒達と共に男性4人のR&B系コーラスグループ
「All New Nation 」(現キッサコ)を結成。
2002年にはスカイパーフェクトTVでグループのライブの模様がゴールデンタイムに連続オンエアーされる。
同年夏には京都円山野外音楽堂にて山下洋輔トリオ、本田俊之らと共演。
その他、CMナレーターおよびCMシンガーとしても、日本でも屈指の作品を持つ。
出演作 :丸大ハンバーグ、パルコ、ミズノ、金鳥、コカコーラ、カネボウ、三菱、JR東海、日清、TOYOTA、アサヒビール,NTTDoCoMo、NISSAN、Panasonic 他多数。
近年ではHIP-HOPおよびR&Bシーンにおけるプロデュース活動やソウル・ゴスペル等のボーカルトレーナーとして多くのクラスを持ち、イベントプロデュースも手掛けている。
2008.1.4永眠 そして彼の魂は弟子へと引き継がれる。
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